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いっしょに読んではいけない本。

「人形館の殺人」(綾辻行人)と「○は○○」
これ、本の題名書いただけでも、トリックの根幹がわかっちゃうもんなー。

運の悪い私は、以前、何も知らずにこの2冊を一緒に買って、
「○は○○」から読んでしまったことがある。
そして△△△△の知識がたっぷりついたところで、「人形館の殺人」。
読んでるうちに、奇妙な既視感が・・・どう考えてもこれは・・・。
これほど不幸なミステリ体験もそうそうないだろう(T_T)

今回買ったのは「パラドックス学園」(鯨統一郎)。
これ一冊だけ買ったのに、やっぱり奇妙な既視感を感じる本。
今まで数回、似たようなのを読んでるもんなあ。
マンガでもあるもんなあ。
このタイプの本は、1度しか、楽しめない。

なのに、腹を立てて○を○に○○○○たら、最後にひっくり返されて、
尚更悔しい思いをすることになるという・・。
不条理だ(笑)

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あれからずっと机の上にあって、
ヒマな時につらつら読み返している「文車日記」(田辺聖子)。
その中の「老いゆく君」という章。

長歌「天橋も 長くもがも 
     高山も 高くもがも
    月読の 持てる変若水 い取り来て
    君に奉りて変若得しむもの」
(天への橋も長くあれ、高い山もより高くあれ、
 月読の持つ若返りの水を 君に捧げて若返らせたい)

反歌「天なるや月日の如くわが思ゆる君が日にけに老ゆらく惜しも」
(天にある月日のように思っている君が、日に日に老いてゆくのが惜しい)

田辺聖子さんはこの歌について、
自分の老いは心にかけず、
ただ「君」のことだけを考える不思議な歌、と評している。
「共に老いてきたなあという感慨などは、数ならぬわが身の心をかすめることもないのです」、と。

そして、「同性のような気がします」
「(「君」は)身分の高い人なのでしょう」とある。

私は・・この気持ちがわかるような気もするのだけど。
「あなたは私の青春そのもの」という相手は、男女を問わず、老いてほしくないのよ。

ただ、身分の差は、絶対にあるんだろうな。

私は王子を見て、「共に老いてきたなあ」とは思えない。
でも、王子は古くからのファンを見て、そう思ったわけで。

これは、どちらにとって、切ないことなのかしら。

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「文車日記~私の古典散歩」(田辺聖子)
数年に一度読み返したくなる本。
初版は昭和49年だから、私が9歳のとき・・35年も前か!!
万葉集・古事記・日本書紀から明治天皇の皇后さまのお歌まで、
ほんとに美しい文学をわかりやすく紹介してくれる、
受験生必読みたいな本。

40過ぎの現在読み返したら、和泉式部のあたりは切なかった。

22歳の王子と30前後の和泉式部のスキャンダラスな恋。
式部は夫から離縁され、親兄弟からも縁を切られ、
王子も和泉式部を邸に引き取ったことで、
妃は邸を出て行くという騒ぎ。
その恋も、王子が27歳で逝去されたことで、終わってしまう。

「捨てはてんと思ふさへこそ悲しけれ君に馴れにしわが身と思へば」

はぁ。「君に馴れにしわが身」ですかぁ。
ここまで年下男と恋を全うできた和泉式部っていい女だったんだろうなぁ。

ひるがえってわが身をかんがみれば。
いとはづかしう、おぼゆ。

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