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北村薫さんの「空とぶ馬」のシリーズの中で、
落語家である探偵役の「円紫さん」が、主人公の「私」に向かって、
こんな感じのことを言う。

三両の全財産で品を仕入れ、それから成功していくという噺をするとしたら、
僕はどうしても、その期間の生活費はどうしてるんだろうと不思議に思ってしまう。
そういうことに理屈をつけたくなる。
だけど本当は落語は、そういうことをいちいち考えないほうがいいんだろう。

(実際は全然違う発言だけど、私はこう受け取ったということで)

・・これって、技巧派の人が天然の人を羨んでいる発言だよね。
技巧派の人って、「頭で考えている」「小手先で考えている」という呪縛を感じるんだろうなぁ。
でも、悩む秀才は応援したくなるし好きなんだ。

と、なぜか浦沢直樹さんの「PLUTO(プルートウ)」を読んで考えてしまったり。

なぜロボットなのか、なぜ感情を持たせるのか、感情とは何なのか、
生み出したものを否定するのはなぜか、

天才がぽんと放り出した謎を、次世代の作者が一生懸命解こうとしている、
そんな感じ。

そして考えはまた王子のもとに飛ぶ。
私は考えて悩んで作り出す人が、大好きよ。

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「江戸の御触書・生類憐みの令から人相書きまで」楠木誠一郎

今、上の文章を書きながら気が付いたんだけど、
この作者って、あの歴史ミステリシリーズの作者??
そっかー。こういう本も書いていたのかあ。

江戸モノとかこういう雑学とかは大好きなので、見つけたら借りてくる。
ただ、こういう時代モノには、どーも癇に障る部分も多くて・・。
「昔はよかった今はけしからん」論調とか、
「昔はこんなに大変だった、今は恵まれすぎてる」とか。

まだこの本はきちんと読んでいないのでよくわかんないんだけど、
ぱらぱらめくってて気になったのが一箇所。
(本が階下なので、以下うろ覚え失礼m(__)m)

「入り鉄砲に出女」っていうとおり、
女性の関所越えは大変だったらしい。
「どこに密書を隠すかわからない」・・って、えーと。シモの方向ですか。

多分、当時の女性は、非常に不愉快な目にあったのだろうし、
役目の名目で強要された非道も多かったんだろうなぁ。

で、最後の一文。
「今なら(中略)、下手をすればセクハラと言われてしまうだろう」

・・・うーん・・。
この書き方だけで、なんかもう読む気がなくなったんだけど・・・。
ここだけで判断するのはフェアじゃないんだけどね。

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「心臓に毛が生えている理由」米原万里

移動図書館から借りた本。
この方の本は、妙に堅苦しいときと絶妙に面白いときが極端なんだけど、
この本は「面白い」に軍配を揚げちゃう。
ロシア語と日本語から見る、わかりやすい比較文化論みたいなエッセイ。

どれも面白くて、すべてに感想を書きたいくらいなんだけど、
特に面白かったのが「言い換えの美学」という文章。

「同時通訳をつとめるわたしは、わずか30分ほどの通訳をしながら、
 50回以上は『ゴルバチョフ』という語を発した。」

ところが、もともとの発言者は2、3回しか『ゴルバチョフ』と言っていない。
なぜなら代名詞が多種多様だから。

「ライサの夫」
「チェルネンコの葬儀委員長」
「新しい党書記長」
「ペレストロイカの開始者」・・・・などなど。
「同じ事柄を同じ単語で指し示すのを避けよう避けようとする」ものらしい。

・・これは欧米文化圏に共通するものらしいんだけど、納得。
向こうのミステリを読んでいると、
どーしてこんなに修飾語が多いんだあああああっと叫びたくなることがあるもんなー。
わかんなくなるのよ、あんまり修飾語が多すぎると誰が誰だか。
しかも、無意味にかっこつけてるようにしか思えなくなるのよ。
そうか、そういう文化だったのか・・。

同じ言葉を何度も言うのはみっともない、と言う文化は日本にもあると思うんだ。
だけど日本はその場合、省く方向に進化してると思うんだけど。
(源氏物語なんかその極致で、喋ったのがにょーごなんだかしゅじょーなんだか)
別の言葉で言い換えるというのは、
なんつーか、「巧言令色少なし仁」に通じてしまうような気がするんだけどな。

ところで。
ロシア語から日本語に変換するのは、まだしもラクであるらしい。
大変なのはその逆、日本語からロシア語に変換する場合。
日本語だったらすべて「総理は」「総理が」になってしまうのだけど、
「そのまま訳すと、聞き手のロシア人には恐ろしく幼稚で無知無教養な人の発言に聞こえてしまう」
ものであるらしい。
だから言い換えようとするのだけど、

「浮かぶのは、
『霞ヶ関の蜃気楼』
『鮫の脳みその持ち主』
『日本を神の国と思い込むリーダー』
・・・と、口にするのがはばかられるフレーズばかりなのだ」

ちなみに森首相の時代。
今だったらどういうフレーズになるのかなー(笑)

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