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あ、もう一つ。

「吉井シネマズ」が上映された映画館は、名取にありました。
ここは海沿いで、震災で多大な被害を受けた所。
一昨年の5月に通ったときには、愕然としたっけ。

震災は吉井さん(他、表現者すべての方)にとって大きいようで、
そういう映像もありました。
私は幸いほんとに被害が少なかったけど、
あのとき、「音楽」ってものが持つ力を、
音楽を感じられることとか音楽から受け取るものとか、
受け取った後自分の中に消化できるものとか、抵抗とか、
そういうものは、やっぱり、感じました。

名取には白鷺が多くてですね、映画館までの道でも目にしたです。
数年前、「松の木にびっしりとまっている白鷺」っていう、
ここまでくれば風情ないよって光景も見たことがあるけど。
・・・あの松並木、もう、ないよね。
でも、白鷺さん見ながら映画館まで来たよね。

吉井シネマズのラストを見ながら、
この場所で上映されてよかったな、なんて思ったりもしましたよ。

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昨日は「吉井シネマズ」を見てまいりました。
http://yoshiicinemas.com/
吉井さんの「ソロキャリアの軌跡をたどる映画プログラム」で、
ライブ映像、インタビュー、PVをまとめた内容、なのかな。
・・・友人に説明しにくかったです(笑)

吉井さんのインタビューを聴くといつも、
曲のほうが言葉よりも大きいように感じるですよ。
歌が包むものが大きすぎて言葉にできてないというか、
吉井さんは言葉より歌のほうが饒舌というか。

何か具材があってそれを歌にするのではなく、
いくつかの具材とそれを包む周囲もすべて固めて歌にして、
だけどインタビューでは具材一つについてしか語らない。
(しかもインタビューのたびに語る具材が違う(笑))

一塊の泥があったとして。
輝くものがないかと探す人や複数の物質を化合させる人など、
いろんなアプローチがあるわけでしょうけども、
吉井さんはその泥全体を凝縮して星にしてしまう。
そんな気がするです。

多分私は輝くものを探そうとするタイプ。
進化するなら、探す力をUPさせる方向を選ぶでしょう。
だけどそれって多くのものを捨てるってことで、
吉井さんの見せてくれる輝く星の大きさが理解できない。
ただ、圧倒されてしまう。

王子は吉井さんの歌に何をみるのかしら。

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今までは怖くてあまり聞けなかったのですが、
今日、ようやく、どういう試験問題だったか聞いてみました。

「作文はね、宮沢賢治の「さそりの火」についてだった」
「ふーん、で、どう書いたの?」
「僕も小さいときに遊びで虫を殺したことがあるけどひどいことをした、って。
それにくらべてサソリはいいヤツだと思うって」
ほうほう。

実はワタクシ、この話があまり好きではありません。
生きとし生けるものが自分の命を守って何が悪いっていうねん。
「どうせ死ぬならイタチのご飯になってあげればよかった」って、
全員が言い出したら集団自殺になっちゃうだろーに。

「お母ちゃんもそう思う?ほんとは僕もそう思う」
「だよね!」
「それにさ、生きたままイタチに食べられるよりさ、」
「水死したほうが絶対ラクだよね」
「うんっ!」
「水死したって水棲昆虫が食べるからムダにはならないし」
「なんだっけそれ・・・食物・・連鎖?」

「・・だけどさ、こう書いたら絶対合格しないよね」
「だよねー、だから僕も一生懸命違うこと書いた」

「・・・お前、よく合格したねえ」
「・・・うん、頑張った」

いつにもまして息子とわかりあえた瞬間でございました(笑)

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