花見て一杯。
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「文車日記~私の古典散歩」(田辺聖子)
数年に一度読み返したくなる本。
初版は昭和49年だから、私が9歳のとき・・35年も前か!!
万葉集・古事記・日本書紀から明治天皇の皇后さまのお歌まで、
ほんとに美しい文学をわかりやすく紹介してくれる、
受験生必読みたいな本。
40過ぎの現在読み返したら、和泉式部のあたりは切なかった。
22歳の王子と30前後の和泉式部のスキャンダラスな恋。
式部は夫から離縁され、親兄弟からも縁を切られ、
王子も和泉式部を邸に引き取ったことで、
妃は邸を出て行くという騒ぎ。
その恋も、王子が27歳で逝去されたことで、終わってしまう。
「捨てはてんと思ふさへこそ悲しけれ君に馴れにしわが身と思へば」
はぁ。「君に馴れにしわが身」ですかぁ。
ここまで年下男と恋を全うできた和泉式部っていい女だったんだろうなぁ。
ひるがえってわが身をかんがみれば。
いとはづかしう、おぼゆ。
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