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あれからずっと机の上にあって、
ヒマな時につらつら読み返している「文車日記」(田辺聖子)。
その中の「老いゆく君」という章。

長歌「天橋も 長くもがも 
     高山も 高くもがも
    月読の 持てる変若水 い取り来て
    君に奉りて変若得しむもの」
(天への橋も長くあれ、高い山もより高くあれ、
 月読の持つ若返りの水を 君に捧げて若返らせたい)

反歌「天なるや月日の如くわが思ゆる君が日にけに老ゆらく惜しも」
(天にある月日のように思っている君が、日に日に老いてゆくのが惜しい)

田辺聖子さんはこの歌について、
自分の老いは心にかけず、
ただ「君」のことだけを考える不思議な歌、と評している。
「共に老いてきたなあという感慨などは、数ならぬわが身の心をかすめることもないのです」、と。

そして、「同性のような気がします」
「(「君」は)身分の高い人なのでしょう」とある。

私は・・この気持ちがわかるような気もするのだけど。
「あなたは私の青春そのもの」という相手は、男女を問わず、老いてほしくないのよ。

ただ、身分の差は、絶対にあるんだろうな。

私は王子を見て、「共に老いてきたなあ」とは思えない。
でも、王子は古くからのファンを見て、そう思ったわけで。

これは、どちらにとって、切ないことなのかしら。

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