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最近読んだ本。
1、「君を想いて」(ジル・チャーチル)
「コージーミステリとは死人が出ても最後には笑ってお茶飲んでる小説」
って登場人物が言うコージーミステリを読んだ事があるけど、いいのそれが。
少なくとも私はノワール系よりはコージーのほうがずっと好きっす。
正直、謎解きは物足りないんだけど
(特に肝心な部分の答えがはっきりしないのは惜しい)、
キャラクターと時代背景が面白い。
この小説は大恐慌時代を背景にしてるので、
なんとなく気分が「我が家の歴史」でしたよ。
共産主義はなぜ成功しなかったのか、
成功しないシステムなのに、なぜあんなに過剰に恐れたのか、なんてねー。
2、「サイン会はいかが?」(大崎梢)
本屋さんを舞台にしたミステリの第3弾。
本好きにとってもたまらないし、不器用なパート店員としてもたまんないっす。
謎も面白いし、店員さんたちも生き生きしてるし。
本の流通システムはほんとにどうにかしてほしい。
私だって本屋さんは好きだけど、
欲しい本が配本されないんじゃ、どうしてもネットで注文しちゃうじゃないかぁ。
3、「のはなし」(伊集院光)
クイズ番組等を見てて、伊集院さんの解答が結構好きなワタシ。
間違える箇所が近いのよ(^_^;)
これは読者からお題を貰って、それに答える形で書いたエッセイらしいけど、
とにかく面白かった。
・・・・・・・下ネタも多いけどさ。最初っから下ネタだけどさ。
特に好きだったのは、三遊亭楽太郎(現円楽)師匠の話。
ちょっと長いけど引用。
「憧れと目標は違う。
憧れは噺家になったばかりの時の漠然とした方向と起爆剤だけど、
しばらくやって自分の能力を冷静に分析できたら
今度は期限を区切って到達可能なところに設定するのが目標だ。
更にそれをクリアしていくうちに到達するところがm
憧れと目標の間にあってより高みにあれば素晴らしいじゃないか」
・・・・自分の能力を冷静に分析、かぁ。
それができるのが、大人、なんだろうか。
ワタシは50歳までに何ができるんだろう。