「和菓子のアン」。

「和菓子のアン」（坂木司）
この作者さんの本は前にも読んで面白かったのと、
新聞の書評欄で好評だったのでセレクト。
やっぱりあたりでしたなぁ♪

ちょっぴり太目（つっても150cm57kg）の１８歳の女の子が主人公。
体型のせいで人見知り、まじめで責任感が強いけど、
人に本音を見せるのが苦手。
その子が、デパート地下の和菓子屋さんでバイトすることになって、
和菓子の魅力に目覚め、人間的にも成長してゆく、
「日常の謎」系のミステリー短編集。

なんつってもこのお店がいいです。
店長も、社員さんも、先輩バイトさんもいい人ばっかり。
更に、製品が美味しい。
おいしい商品を売るのは、店員さんにとっても幸せなことっすよ。
更に更に、本格的な知識を持った和菓子のお店であるのも素敵。
知識があると、売り子さんも自信持って応対できるってものです。

ひるがえって私の職場を省みれば・・
えーと、人柄はいいよ、うん。
スタッフ全員が「ここは働きやすい」って口をそろえるし。

味は・・自分の工場で作ってるお菓子は、美味しい。
・・・だけど仕入れたお菓子は・・・
とくにギフト用の詰め合わせは・・・
・・・私はお客様におすすめするときは、
さりげなーく自社製品に誘導しちゃうもんなあ。

あとは、知識。
・・・・・・・足りない・・・・。
きっちりしたマニュアルや教育がないし、
アルバイト主体だから仕方ないんだけど、
すべてについて浅すぎるっ！！！

やっぱりきちんと知識持たなくちゃダメよねー。
取扱い商品について誇りと責任もって売らなくちゃよねー。
もっと頑張らなくちゃよねー。
おっし。

というわけで、
なんだか自己啓発本のように読んでしまったのでしたが、
内容も面白かったですよ。
和菓子の魅力＆接客業の魅力＆日常の謎。
おすすめです。