男のバカ本。

西から登ったお日様が東に沈んでるのを見て、
「これでいいのだ」って悦に入ってるエッセイがあったら、
それはきっと男のバカ本だと思いますです。
今までにも何回かそういう本にぶち当たったことがありまして、
記憶に残ってるフレーズをいくつか。

その１。
焼肉屋さんでお肉を葉に包み、手づかみで食べてる女性を見た作者、
「あの女性だって結婚前には手づかみでは食べなかっただろうに、
女性としての美しさをウンタラカンタラ、
おばちゃんになったら恥じらいがなんちゃら」

・・・・・・よくまぁ、関係ない人妻をそこまで観察してたものだと・・・(笑)
お暇な時間があって、お幸せなのね、うふ。

その２。
ポップアップトースターの汚れについて。
「トースターが綺麗になっているうちを見たことがない。
確かに掃除しにくい形状をしているが、
そういうものを綺麗にしてこそ主婦というものでうんちゃらかんちゃら」

・・・・・よくまぁ、関係ない家庭のトースターまで観察するものだと・・・(笑)
お暇な時間があって、お幸せなのね、うふ。

この２つは、もう十年以上前に読んだ本なので、
今とはかなり時代背景も違うとは思いますです。
それぞれ違う作者だし・・・作者名も本の題名も覚えてないし。
でも、お暇で幸せな男性は現在も生息してらっしゃるのね(￣ｍ￣*)

こういう人たちは何かにつけて、
「オトコは働いているのである」的な論調をなさいますな。
もちろん、オンナの労働時間のほうがはるかに長いのだけども、
（この方々のご家族なら絶対だ！）
おそらくこの方々の「働く」とは「現金を稼ぐ」ことでございましょう。
つまり、金を稼ぐ人が偉い、と。

・・・・・・・本気でそう思ってるの？
あなた方より売れてる作家さんはたくさんいるわよ？
ヤングアダルト小説の作者だって、携帯小説の作者だって、
多分、あなた方より売れてると思うなあ。

そう聞いたときに、
真顔で「人生を金ではかるな」とか言い出しそうなんだよねーこの方々。
自分の言動は棚にあげて。

ほんと、お幸せなのね、うふ。